2006年08月11日

環境意識も欠如している民度が低い国家を工業国にしてはならない

 中国沿岸部における汚染状況が、朝鮮日報にて報道されていた。

「死の海」と化した渤海
 朝鮮日報 2006/07/20 16:29

原因は工業廃水
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 西海(黄海)の向こうに広がる渤海が死んだ海と化している。

 
 渤海は遼東半島と山東半島に囲まれた中国唯一の内海だ。一時は「魚の宝庫」、「海洋公園」とも呼ばれていた。しかし、天津を中心とする渤海湾地域の経済が急速に発展したことで、渤海は魚さえ住めない巨大な汚染池と化している、と北京青年報が19日報じた。

 
 中国の国家海洋局が2005年に渤海の汚染状況を調査した結果、渤海の海洋生態系はほぼ壊滅状態に達していた。

 
 以前はクルマエビ、ハマグリ、ヒラメ、イシモチ、スズキ、イカなどが多く獲れていたものの、今ではこれらの魚種も一切姿を消してしまった。


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 天津市塘沽区の水産局漁政課の関係者は「魚の宝庫として有名だった渤海湾海域が、今では魚1匹見られない死の海と化してしまった」と話している。

 
 汚染海域が2003年以来、引き続き拡大し、悪化の一途をたどっている。海水の水質汚染基準をオーバーしている面積が渤海全体の56%に達している。

 
 渤海汚染の3大原因は生活用水、工業廃水、農薬・化学肥料だ。天津市海洋局が最近渤海に流れ込む15の汚水を調査した結果、15すべてが汚染基準を超えている。

 
 このような状況は何も天津市に限ったことではない。遼寧、河北、山東省を含む計105の汚水区を通じて毎年28億トンの汚水と約70万トンの汚染物質が渤海に流れ込んでいる。

 
 中国政府は2001年から「渤海碧海行動計画」という汚染防止プロジェクトに着手している。にもかかわらず状況が悪化しているのは関連する政府機関の間で権力争いがあるためだ、と環境専門家たちは指摘している。

 
 北京=チョ・ジュンシク特派員 朝鮮日報

 この汚染に関して、当方もブログにて、何回か述べてきた経緯もあり、目に留まったのだが、汚染状況を確認すると汚染海域がさらに拡大しているようだ。

 肉親よりも利益を重視する中国人だけあって、汚染防止プロジェクトも政府機関の間で権力争いが生じているもよう。

 そして、自浄作用にて工業排水を垂れ流すことを自主規制できない工場が、フル操業。汚染された海水などが親潮で何れ日本に流れてくるので人事ではない。昨今話題の漁の網を破って日本の漁師さんを悩ますエチゼンクラゲの大量発生も、この汚染が原因とする説もある。

エチゼンクラゲ
 読売新聞
魚とれないし網破れる地球環境悪化が関係?
 エチゼンクラゲが、2年続けて日本海で大量に発生しています。新聞やテレビで茶褐色の大きなクラゲが海を漂っている様子を見たことがある人も多いでしょう。漁場では、大量のクラゲが網の中に入り、とれる魚の量が減るばかりか、クラゲの重みで網が破れてしまうなど、大きな被害を受けています。

発生の原因
 漁に大きな影響が出ているクラゲの大発生はどうして起こったのでしょうか?
(省略)
〈3〉発生地域の海水汚染。クラゲの発生地と考えられている東シナ海では、周りの国の工業化にともなって工場排水や生活排水が海に流れ込み、海水の汚染が進んでいます。エチゼンクラゲは、どんなものでもエサにすることができるため、汚染された海はクラゲの生育には、この上なくよい環境なのです。

 環境意識も欠如している民度が低い国家を工業国にしてはならないということが、ご理解頂けたかと思う。

 さて、日本人は、馬鹿じゃないので、このような民度の低い国に工場を建設したいと思わないはずである。では、何故、中国なんかに工場を建てるのであろうか?

 答えを流行のグローバル化(政治・経済・文化などが国境を越えて地球規模で拡大すること)という言葉で決め打ちし、思考を停止しては脳ミソが腐るに違いない。

 少し考えて頂きたい。アメリカのグローバル化と日本のグローバル化とでは、質が異なる。

 アメリカは、国内労働力の質が悪い。私が聞いた話によると、例えば、製品組み立て作業において、二つの部品を結合するような簡単な流れ作業を労働者に命じても、彼らは、上手にできず、不良品が多発する。不良品が多い原因を観察すると、自分の手元の作業を見ていなかったり、自分が不良品を作ったことに気付いても平気で次に流すということが多かったようだ。ここでできた不良部品が組み込まれた製品は、当然ながら不良品となる。ちなみに、自分の不良品を修正しない理由は、後続の検査作業の仕事だからとのこと。いかにもアメリカ人らしい回答であった。
 
 このような質の悪い国内労働力を持つアメリカの企業においては、自国の工場を閉鎖し、アメリカの陸続きに接しているメキシコやカナダの労働力を求めて移転する傾向がある。これには、一種の経済的合理性が働く。

 一方で、日本においてはどうか?
 
 国内では、年間3万人の自殺者が大台を割ることもなく、器用であまり不満を言わない良質な労働者が雇用の機会を与えられない状態が続いている。

 企業の進出先の国に目を向けると、例えば、工業排水を垂れ流したり、自社の偽企業が生まれて劣化コピーの贋物を量産したりする中国、労働者の監視の目を緩めるとサボるタイ、あらかじめ定めた作業を改善しようとすると労働組合がでてきてストがおきるインドなどがある。

 リスクを抱えたこれらの国々へ日本が進出する経済的合理性は、アメリカが得られるメリットほどない。

 このようなことを考えると、国内の良質な労働者を活用できず、デメリットが多いのに日本の企業のグローバル化が進む現象を説明するためには、日本を取り巻く環境をもう一段掘り下げる必要がある。この企業が望まなくてもグローバル化せざるを得ない構造的な問題に関しては、別途述べたい。

【関連記事】
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posted by こん at 01:15 | Comment(4) | TrackBack(0) | 食料・環境
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この記事へのコメント
怖すぎるぅ・・。
Posted by おじさん at 2006年08月11日 03:57
農業も駄目ですね。
思いっきり農薬を使ってますから。
中国の広大な大地が農薬にまみれ雨が降る度に河川に流れていきます。
野菜は農薬まみれ、大地も農薬まみれ。
当然、河川もその水が流れ込む海も汚染されます。
Posted by take at 2006年08月11日 17:07
中国では、野菜を洗えない洗濯機は売れないそうだ。
Posted by nano at 2007年02月12日 23:46
中国批判かぁー
Posted by at 2007年10月04日 12:30
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